今宵のサイバーセキュリティについて気になること:マルウェアMaggie,SNSリスクモニタリング,Hardening Project グッドデザイン賞,日銀 デジタル通貨ウォレット, AI与信判断

SQL Serverで見つかった新たなバックドア マルウェア「Maggie」

全世界で約60万台のサーバーをスキャンした結果、日本を含む42カ国にまたがる285台のサーバーがMaggieのバックドアユーザーに感染していることが確認されました。バックドアには、他の SQL サーバーへのログインを総当たり攻撃する機能があり、管理者ログインの総当たり攻撃に成功した場合は、ハードコードされたバックドアユーザーを追加します。

機密情報の漏洩、誹謗中傷など、危機管理対策の一環として、SNSのリスク モニタリングのニーズ

CIOの行動によって、企業の風評被害に歯止めが掛かったと思われます。

Hardening Projectグッドデザイン賞を受賞!

グッドデザイン賞を受賞した Hardening Project が Security by Designも推進していることを世界に知ってもらいたいと思います。

日銀 デジタル通貨ウォレット シュノアブラインド署名

マイナンバーカードのスマートフォン搭載プロジェクトでも、 GP-SE にマイナンバーカードの機能を搭載し、スマートフォンだけで確実なリモート個人認証(eKYC)を実現するためのインフラ作りが進められております。またデジタル通貨においても、匿名性と透明性を両立するデジタル通貨の実現が期待されます。

AIによる与信判断エンジンにおける学習データについて

セカンドサイトアナリティカの持つデータや過去データを用いて作成したAIによる与信判断エンジン(REDエンジン)によって債権回収率の向上を図る狙いがあります。
なお、与信エンジンの学習データについては、Googleが進めている連合学習のようにプライバシーに一定の配慮が必要です。

投稿者: 二本松 哲也

SPbD:Security&Privacy by Design Founder ー OWASP Member ー ITは人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること ー 競争原理から共創原理へ