今宵のサイバーセキュリティについて気になること:Metaシステムの悪用疑惑, 個人情報保護セキュリティ対策不備,世界プライバシー会議, スマート・イナフ・シティ, Hardening DECADE

Meta システムの悪用疑惑

Metaによると、20人以上の従業員と請負業者を解雇または懲戒処分にしました。このシステムの悪用疑惑の一環として、従業員がユーザーアカウントにアクセスするために外部のハッカーから数千ドルの賄賂を受け取ったケースもあった模様です。

過去or現在もハッカーがどれぐらいのアカウントにアクセスできたのか、検証頂きたいと思います。

個人情報保護セキュリティ対策不備に42万5000ドル

米国の在宅医療・ホスピスケアのAveanna Healthcare社が、患者と従業員の個人情報を保護するための適切なセキュリティ対策を実施しなかったことで、42万5000ドルを支払うと11月3日発表しました。

これは4,000人以上のマサチューセッツ州の住民に影響を与えたフィッシング攻撃による情報漏洩です。

今後はマサチューセッツ州のデータ・セキュリティ規則を遵守し、従業員とマサチューセッツ州民の個人情報を保護するために必要な措置を今後講じていくことになります。

https://www.mass.gov/news/home-health-care-company-to-pay-425000-following-data-breach-impacting-thousands-of-massachusetts-residents

第44回世界プライバシー会議(GPA)結果報告について

顔認識技術における個人情報の適切な利用に関する原則及び期待に係る決議 

なお、データ保護原則には、Privacy by Designが含まれております。

顔認識システムを開発する場合、組織は、プライバシー・バイ・デザインのアプローチを採用して、顔認識システムに最初から保護が組み込まれていることを確保することとしております。

https://www.ppc.go.jp/aboutus/minutes/2022/20221116/

Privacy by Design Cafe スマート・イナフ・シティ – テクノロジーは都市の未来を取り戻すために

Privacy by Design Cafe で スマート・イナフ・シティの翻訳を手掛けられた 中村 健太郎 氏よりRight to repairにまつわる話から、目の届かない社会インフラの老朽化対策、Predictive policing に見られるスマートシティのあり方についてお話を伺いました。

「何のためのスマートか」を問うスマート・イナフ・シティであるべきだと思いました。

http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b605061.html

Hardening Project 2022 HARDENING DECADE

初めて出会った10人とチームを組み「堅牢化実践のデザイン」をテーマに10チームが競い合いました。

私が所属していたチーム03「君のOKI名は。」は技術点1位、対応点3位

初参加でしたが「最高のチームメンバーとの出会い」のお陰です。ありがとうございました。

そして、全員が「知ったつもり」「わかったつもり」「できたつもり」を脱却し、その向こうにあるものを見つけられたと思います。

投稿者: 二本松 哲也

SPbD:Security&Privacy by Design Founder ー OWASP Member ー ITは人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること ー 競争原理から共創原理へ